2007年06月05日

「殯(もがり)の 森」観ました

皆様、お元気様です!

先日カンヌでグランプリを取った河瀬直美監督の
「殯(もがり)の 森」(click!)をNHK BSで放映していたので
観ました。

河瀬監督は奈良出身の監督です。
このニュースが流れたとき、おっとが当たり前のように
「河瀬さんがとったよ!すごいね!」と言ったのを聞いて
「え!?知ってるの??」とびっくりしました。
どうもいつも奈良で映画を撮っている監督で、奈良では多くの人が
知っている有名な人だったようです。
まさか、奈良出身だからってそんなみんなが知っているなんて
思ってもいなかったので、軽いカルチャーショックを覚えました(笑)
6年も奈良に住んでいたのに知らなかったなんて(〜_〜;)

まあそれはさておき、この映画についてちょっと書きますね。
ストーリーは

子どもを亡くした若い介護士と、軽い認知症で、亡くなった妻を
想い続けている老人の話。
ある日、二人で出かけたところ車が脱輪する。
介護士が助けを求めに行っている間に、老人が姿を消してしまう。
そこから二人で森へ森へと入っていく展開となり、最後は二人とも
胸に閉じこめていた亡き人への想いと向き合っていく・・・

といった話だった。

淡々と進んでいく。
正直に言えば、おもしろいともつまらないとも言えない映画でした。
ドキュメンタリーに見えるような形で撮られています。
ドラマチックなシーンなど一つもなく、静かに進んでいく
ストーリーです。
森で迷いながら、過酷な状況を過ごした後、たどり着く所は・・
という全体の話の流れは人生に例えられるのかもしれない。
その中には、「死」というものをどう捉えて、どう向き合うのかという
永遠のテーマが練り込まれています。
そうなだけに、受け取り方は観た一人一人によって全く違う
ものになる様な気がします。
観た人も、最後は自分の中のものと向き合うということを
意識して作られたのかなあ、と思いました。

映像はすごくきれいで、奈良のどこにこんな風景が!?と
驚くほど、美しい光景が広がります。
これには監督のこだわりがみえました。

全体の雰囲気はフランス映画に近いように感じましたが、
根っこに日本の文化や、日本人の考え方が大きくある作品なので、
よくカンヌで評価されたなあと思いました。
もしかしたら、だからこそカンヌでの評価より日本での評価は
厳しくなるかもしれませんね。

私の頭にはムズカシイ映画でした。
でも、これはきっといろんな意見の出る映画だと思います。
だから一度は観て、自分の感じ方と向き合ってみて欲しいです。

最後に、河瀬監督の授賞式での挨拶から一部ご紹介して
終わりたいと思います。

「映画を作ることは大変なことで、それは人生に似ている。
人生には様々な困難があ り、人は心のよりどころをお金や服など、
形のあるものに求めようとするけ ど、そんなものが満たしてくれるのは
ほんの一部。私は光や風、亡くなった人の面影など、私たちは、
そういうものに心の支えを見つけた時、たった一人でも 立っていられる、
そんな生き物なのだと思う。」


posted by chika at 21:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
BSで放送があったっていうのを、放送後に知ってちょっと残念に思ってたんですよ〜(^-^;
公開前にTVで放送するなんて珍しいですね。
内容は確かに万人ウケするようなものではないのかもしれないですが、
最後に紹介してくれてる言葉(赤字のところ)は心に残りました。
監督さんの言葉なのかな?
私も、形ある儚いものより、目に見えないけど大きな心の支えを見つけたいな。
PS.ブログのデザイン爽やかになりましたね!
Posted by くもたん at 2007年06月06日 01:13
>くもたんさん
コメントありがとうございます(*^_^*)

そうなんですよー、映画公開の前に放映されるなんて、
珍しいです。なんかもったいないですよね。
多分製作の段階でそういう契約で、支援があったんでしょうね。

私もこの監督の言葉を聞いて、絶対この映画は観てみたい、
と思いました。
私も自立した人間になりたいです。
そのためのコアな部分をしっかり作っていきたいと思っています。

デザイン、初夏に向けて爽やか系にしてみました♪
Posted by くもたんさんへchika at 2007年06月06日 11:24
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。